2011年2月5日土曜日

Truffe 5

トリュフにも産地や採る時期、品種によって色々な種類がある。夏には「夏(サマー)・トリュフ」、秋には「秋トリュフ」そして通常冬のトリュフを「黒トリュフ」と呼ぶ。産地もフランスのヴォークリューズやイタリアのピエモンテなど様々だ。

1989年の2月に僕はフランス南西部、ドルドーニュ県ペリゴール地方の都市、ペリグーを訪れていた。フランス料理の料理人なら「ソース・ペリグー」を知らない者はいないだろう。この土地にゆくことは僕にとって巡礼といっても過言ではなかった。目的は地元で「ソース・ペリグー」を体験することはもちろんだったが、やはりトリュフの市場を見たかったのだ。ここの「マルシェ・オ・トリュフ」は「フォア・グラ・ド・キャナール」も一緒に売られていた。150km南下すればガスコーニュ地方、ランドがある。世界1のフォア・グラの産地だ。

この時の市場の光景が今も鮮明に蘇る。僕のトリュフ信仰の聖地だ。