2011年2月7日月曜日

Truffe 6

僕は通常「黒トリュフ」を使う時には表面の固い部分を包丁で剥きとる。表面はややガリガリとしたテクスチャーがありコリコリとしたトリュフの持ち味を邪魔するからだ。それにトリュフは地中に埋まっているところを豚や犬が探し出す。採取された時は土まみれなのだ。ブラシできれに磨いてから出荷されるが複雑に入り組んだ表皮に土や砂が残っている。皮の部分は別の使い道がある。

トリュフの表面は三角錐や四角錐の先端がはじけてゆがんだような形が無数に連なる。不揃いだが規則感のある不思議な連鎖が続く。この山型も個性が1つ1つ違っていて、もっと大きくはっきりとした形の物もあり、「夏トリュフ」はそういうものが多い。

このトリュフは冬の「黒トリュフ」としては平均的なものだと言える。