「サマー・トリュフ」の外皮は冬の黒トリュフと比べると少しガリガリとしていて固い。内部の白い部分はコリコリとして旨みもあるがやや乾いた感じがする。外皮の物理的な凹凸は黒トリュフよりも若干だが落差がある。そのため見た目もゴツゴツとした感じが強い。水分が少ないためか同じくらいの大きさなら体感は黒トリュフより軽く感じる。香りは穏やかで黒トリュフのようなガス的強烈さは無い。
皮つきのままトリュフ・スライサーで薄く削ると皮がパラパラと細かく砕ける。この皮が喉に引っかかる時がある。黒トリュフの皮は剥いて使う料理人も多いが「サマー・トリュフ」はそのまま使う人も多く見かける。黒と白のコントラストがあるからデザインがしやすいからだろう。
悪魔的な黒トリュフ、そして爽やかで貴婦人のような「サマー・トリュフ」二人が出会うことはない。