2011年9月21日水曜日

Rhetoric

「文化庁、国語世論調査」という記事を見た。

「姑息」という言葉の意味を「卑怯な」と答えた人が71%に上り、「一時しのぎ」と正しく回答した人は15%にとどまったそうだ。以前にも「確信犯」を「犯罪と認識している」とした人の方が多く、「(ある価値観において)正義と確信している」と正解した人の方がはるかに少なかったという記事を目にしたことがある。それ以外にも慣用句の間違いや「ら」抜き言葉など色々な誤用について指摘していた。

しかし、これだけ誤用が広まり、しかも浸透しつつある言葉というのは、テレビや映画、雑誌や小説などの媒体の誤用も大きく影響しているのではないだろうか。学生時代のボキャブラリーにはなく、社会に出てから使い始めた言葉なら教科書などの教育よりそれ以外からの影響が強いわけだから。

歴史の中で語意が変化した言葉も多くあるらしい、今日もまさにそのさなかなのだろう。