「Apicius de re Quoquinaria アピーキウス・古代ローマの料理書」 ミュラ=ヨコタ・宣子訳
ISBN4-385-34994-0
一旦、料理書の原点に立ち返りたいと思う。
現存するヨーロッパ最古の料理書で1世紀ごろ書かれたとされる。現存する最古であるから、現存しない更に古い料理書はあったはずだが研究のしようがない。なので料理の研究資料を時系列でさかのぼるとここで止まる。
「Apicius de re Quoquinaria」は当然ながら手稿本だがそれを写本したものが2点現存している。850年頃に「羊皮紙」に書かれた写本で現在ヴァティカン図書館所蔵。もう1つはニューヨーク医学アカデミー図書館所蔵。そして印刷による写本の初版は諸説あるものの1498年の物とされている。それ以降、多くの校本が出版され、校訂本とその翻訳書が今に引き継がれている。
(以上、本書参照)
そして僕の手元にある「Apicius de re Quoquinaria アピーキウス・古代ローマの料理書」 ミュラ=ヨコタ・宣子訳はとても素晴らしい資料を日本語で提供してくれる数少ない名訳著といえる。