2012年5月12日土曜日

Bulbous Plant

毎年すごく不思議だなー、と思う「球根」。

大した手入れをするわけでもないのに、毎年ちゃんと葉や花をつける。花が散り、葉も枯れてしまい、その姿を地上から隠してしまう。咲いていたその場所を見ても冬にはただの土だけしか見えない。春が近づくと球根の頭が少し土の上に見えて、やがて茎、葉が伸びつぼみが巻きはじめて花が咲く。

球根はずっと生き続けている。それも2年や3年ではない。随分長い間。植物としてメカニズムは全然分からないけれどもその循環だけを感じていたら、僕にはとても不思議な生き物だ。一年中目の前にある木のような物とは何だか違う。

そして、彼女たちの小さな花を少しだけわけてもらい、小さなグラスに一輪だけ、そっとテーブルに飾り、お客様のおもてなしに一役かってもらう。

僕は紫蘭をとても愛している。