2014年5月23日金曜日

Bibliographie 75 [Cooking for Geeks]

【 Cooking for Geeks ―料理の科学と実践レシピ (Make: Japan Books) 】

Cooking for Geeks - 料理の 科学と実践レシピ (Make: Japan Books)
















オイラリー・ジャパンから2011年9月26日初版第1刷発行、12月5日初版第2刷発行。 

実際に手にとっていただかないとこの本の「面白さ」を上手く説明出来ないんだけれど、面白い。

まえがきの冒頭に「ハッカー、 Maker、プログラマ、エンジニア、オタク、技術屋などをGeekギークと言うことにする」とある。

ギークとは一昔前の日本の俗語で いうならば「オタク」という意味としている。

 最近の料理人たちの「料理のサイエンス」ブームを「本当の専門家」たちが揶揄しているのかも知れない、と思った らちょっと笑える。本気で遊んでいるからだ。

--本書より引用--

 「タンパク質が機能するため必要な3次元の立体配座が熱や酸により破壊されることをタンパク質の変性と呼び、肉に含まれるタン パク質ミオシンはおよそ122°F/50℃で変性し、肉に含まれるもう一つのタンパク質アクチンはおよそ150°F/65.5℃で変性する。 たいていの人はミオシンは変性するがアクチンは変性しないように調理された肉を美味しいと感じる」
(本書参照)

 と、この調子と遊び心あるエピソードなどを加えて構成している。 「調理=時間×温度」から表面温度と中心温度の温度勾配、そして美味しさに大きく影響する表面のメイラード反応との関わりな ど分析的に多くの変数を示しながら記している。

かと思えば2本のフォークにそれぞれ電極をつけて「LEDを指し込んだホット・ド ック」の両端に刺し、電流を流してLEDを発光させたりしている・・・。

 兎に角、とてもお勧めです! 



以下、アマゾンの「Cooking for Geeks - 料理の 科学と実践レシピ (Make: Japan Books) 」 より引用
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商品の説明

内容紹介 


料理の味はさまざまな化学反応によって決定されます。その原理を知ることで、自分で作る料理はより美味しくなり、他の人が作 った料理を深く楽しむことが可能になります。 

本書『Cooking for Geeks』は、ギーク、エンジニア、プログラマのために書かれた料理の基本を学ぶ書籍です。 食材の味と風味の組み合わせ方から、熱の加え方の違いが食材に与える影響、またパンやお菓子にとって最も重要な空気を含ませ る方法など、料理の科学的な仕組みを詳細に解説し、さらなる応用や独自の新しいアイデアを生み出すための基礎を提供します。 さらに簡単なものから本格派まで100を超えるレシピと、科学者、シェフ、フードブロガーなど21人のインタビューを掲載。 「モダニスト料理」または「分子ガストロノミー」といった新しい料理の考え方や、食材の温度を精密にコントロールする「真空 調理法」など、新しい調理法も紹介します。

 内容(「BOOK」データベースより) 

すぐに試せるものから本格派まで100を超えるレシピを掲載。食材の特性、時間、温度、化学物質など、料理の変数を知り、使いこ なすための本。 

著者について

Jeff Potter (ジェフ・ポッター):会社勤め、ベンチャー企業、そして起業家を経験してきたが、その間ずっと友達に料理を作っ てきたおかげで、正気を保つことができていたようだ。ブラウン大学で、コンピュータ科学と視覚アートを学んだ経歴を持つ。 

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 

ポッター,ジェフ 会社勤め、ベンチャー企業、そして起業家を経験してきた。ブラウン大学で、コンピュータ科学と視覚アートを学んだ経歴を持つ 水原/文 技術者として情報通信機器メーカーや通信キャリアなどに勤務した後、フリーの翻訳者となる
(本データはこの書籍が刊行された当 時に掲載されていたものです) 

登録情報 

大型本: 424ページ 
出版社: オライリージャパン (2011/9/22) 
言語: 日本語
ISBN-10: 4873115094
ISBN-13: 978-4873115092
発売日: 2011/9/22
商品パッケージの寸法: 23 x 18.2 x 2.2 cm